E-キット D-グルコース/果糖

食品分析及び一般分析用試薬キット
用手法キット [ スタンダード別売、エコノミーキットと改良キット ]

E-キット D-グルコース/果糖 製品情報

オーダーインフォメーション

カテゴリ 糖質
製品番号 E1245 製品名 E-キット D-グルコース/果糖
ENZYTEC D-Glucose D-Fructose
包装単位 32回 測定用 希望価格 価格表ダウンロード
測定法 UV法 保存方法 要2~8℃保存
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はじめに

本法は、オーストリア、ドイツ、イタリア、スイスの食品法およびEU規則に収載されています。AOAC、IFU、AIJN、MEBAK、OICCC、およびOIVで推奨され、DIN、EN、GOST、NEN、およびNFで標準化されています。

測定原理


装置条件

波長:340nm(NADPH)ε=6.31×mmol-1×cm-1
光路長:1.00cm(ガラスまたはプラスティック・キュベット)
温度:室温(+20℃~)
終量(反応液量):3.020ml(D-グルコース)、3.040ml(D-果糖)
測定対照:水
試料溶液:0.100~2.000ml試料溶液中1~100μgD-グルコース+D-果糖含有

試薬

#1.トリエタノールアミン バッファー pH約7.6、約80mgの
   NADP、約190mgのATP、および硫酸マグネシウム
   (安定性は包装ラベルを参照)からなる
   混合粉末を含有しています。
   内容物を31mlの蒸留水に溶解してそのまま
   使用します。溶液は4℃保存で1ヶ月間、
   -20℃保存で2ヶ月間安定です。

#2.約0.7mlのHK/G6P-DH)懸濁液(約200U/100U)
   (硫酸アンモニウム液)
   (安定性は包装ラベルを参照)
   を含有しています。懸濁液そのまま使用します。
   懸濁液をピペットで秤取する前にビンを
   注意深くゆっくり回転させ内容物を均一に
   分散させます。<

#F.約0.7mlのPGI懸濁液(約490U)
   (硫酸アンモニウム液)
   (安定性は包装ラベル参照)
   を含有しています。懸濁液をそのまま使用します。
   懸濁液をピペットで秤取する前にビンを
   注意深くゆっくり回転させ内容物を均一に
   分散させます。

追加(キット中には含まれません)

測定試験のコントロールとして、無水超高純度のD-グルコース、0.5g/l標準液を別途販売しております。

測定試験のコントロールとして、無水超高純度のD-果糖、0.5g/l標準液を別途販売しております。

D-グルコースとD-果糖の測定用試薬類はすべて、人に無害です。化学実験室における作業用一般安全性規則に準拠して、使用後は実験室廃棄物として処理できます。包装材料はリサイクルできます。

注)

  1. 分析中のアクシデントを監視するために標準液を同時に測定するもので、標準液の測定は計算には用いません。
  2. コントロールの測定は、1回測定するのみです。
  3. 2回測定は、異なる試料液量による2試料測定の意味。測定された吸光度差(ΔA)は試料の液量に比例します。
  4. 回収率[%]=[(2×ΔA試料+標準液-Δ試料)/Δ標準液]×100の式で計算されます。
  5. 低濃度のグルコースを分析する場合には、試料溶液を2.000mlまで使用して(0.0004-0.05gD-グルコース、あるいはD-果糖、あるいはD-グルコース+D-果糖/ l)測定することをお勧めします。
  6. ピストン型ピペッターを使用する場合は、分注する前にピペットを よく洗浄してください。
  7. プラスティック製撹拌棒、あるいはパラフィルムでキュベットに蓋をして混和します。(パラフィルム;ParafilmはAmerican Can Co., Greenwich Ct.USAの商標です)
  8. 更に2分後の吸光度を測定して、変化が無ければ反応が終了しています。また2分後の吸光度が異なる場合は2分毎の測定を継続し、増加(減少)率が一定になれば反応が終了しています。この場合は、反応終了時点から、反応開始まで外挿して吸光度を計算で補正します。

特長

  1. 特異性:
    D-グルコースおよびD-果糖に特異的です。市販のD-グルコースおよびD-グルコース・1水和物、およびD-果糖を測定した場合は、水分を含むため含有量は100%以下になります。
  2. 感度:
    0.2mg/D-グルコース、またはD-果糖(ΔA=0.005;v=2.000ml;V=3.020/3.040ml)
  3. 検出限度:
    0.4mg/D-グルコース、またはD-果糖(ΔA=0.010;v=2.000ml;V=3.020/3.040ml)
  4. 直線性:
    1μgD-グルコース+D-果糖/ 測定(v=2.000ml;V=3.020/3.040ml)~100μgD-グルコース+D-果糖/ 測定(v=0.100ml;V=3.020/3.040ml)
  5. 精度:
     ΔA=±0.005 吸収単位(Abs.)
     CV=約1~2%
    果実ジュース:r=0.42+0.027 ×CD-グルコースg/l[g/l]
     r=0.15+0.033 ×CD-果糖g/l[g/l]
     R=1.0+0.042 ×CD-グルコースg/l[g/l]
     R=1.0+0.045 ×CD-果糖g/l[g/l]
    ワイン:r=0.056 ×CD-グルコース/D-果糖g/l[g/l]
  6. 測定妨害:
    特にありません。
  7. 技術情報:
    試薬類はショ糖(β-フルクトシダーゼを追加して)の定量にも使用できます。
  8. 参考文献

    1. Schemidt, F.H.(1961)Die enzymatische Bestimmungvon Glucose und Fructose nebeneinander, Klinische Wocheschrift 39, 1244-1247.