エンドトキシン除去キット

エンドトキシン除去試薬キット研究から生産レベルまで

エンドトキシン除去キット

エンドトキシン除去キット

エンドトキシンはヒトの化膿症、敗血症の主な原因です。

また、実験動物に好ましくない免疫刺激を起こすことや、細胞培養において毒性を示すことがあります。

エンドトキシンの除去はバイオ/製薬工場の生産工程だけでなく、ライフサイエンスの研究開発においても重要です。

エンドトキシン除去試薬・キット 一覧

EndoTrapとは?

EndoTrapはアフィニティークロマトグラフィーの原理に基づき、新しく開発されたエンドトキシン除去担体です。
特異性の高いリガンドを用いることで、インキュベーションをすることなく、エンドトキシンを効率よく除去します。

エンドトキシン除去キットの特長

  • タンパク質はEndoTrapとの非特異的な吸着がなく、95%以上で回収できます。
    一般に、ダウンストリームが進むとタンパク質溶液は0.1-50mg/mlまで濃縮されます。
    ここから、エンドトキシンを 1ng/ml(10EU/mg)未満のレベルまで低減もしくは除去するのは困難な作業となります。
    これまでの方法ではエンドトキシンを満足のいくレベルで取り除くことが不可能であるか、時間のかかるインキュベーションを要します。
    EndoTrapは15分以内にタンパク質の回収率95%以上を維持してエンドトキシンを除去します。
  • インキュベーションが不要で、15分以内に操作は完了します。
    EndoTrapのエンドトキシン(細菌リポポリサッカライド:LPS)に対する結合力が強く(解離定数Kd=5x10-8M)水溶液中のエンドトキシンを迅速かつ特異的に取り除きます。
  • pH4~9の一般的な緩衝液が使えます。
    EndoTrapは広範にわたるpHで優れた性能を維持します。
    pH4からpH9で使用でき、LPSとの結合がイオン結合に基づく他の方法では使用できないpHでも高い除去効率を示します。一般によく使われる緩衝液系が使えます。
    EndoTrapは最も汎用性の高いエンドトキシン除去システムといえます。
  • EndoTrapのエンドトキシン結合能は約2×106EU/mlゲルです。さまざまなアプリケーションに使えます。
    EndoTrapは強い結合能を持つとともに生化学的に不活性ですので、生物物理学的な性質が異なる多様なタンパク質を対象とすることができます。EndoTrapはタンパク質のリコンビナント合成によく用いられる大腸菌に由来するLPSの除去に高い効率を示します。
    また、水に含まれる多くのバクテリアのLPSもEndoTrapにより除去されます。
    ある種のバクテリアは実験室で使われる水にも存在し、ダウンストリームにおけるタンパク質精製や分子生物学的手法による処理の過程でのエンドトキシンのコンタミネーションの原因となります。
    EndoTrapは水中に存在するほとんどのLPSを取り除きます 。
  • イオン強度と変性剤の制限も緩やかです。
    EndoTrapは生理的条件と大きく異なる条件下でLPSと結合します。EndoTrapのリガンドのLPSに対する親和力はイオン強度が増加しても、尿素のようなカオトロピック変性剤が存在しても変化しません。
  • 流速および注入量はエンドトキシンの除去率に関係しません。
    EndoTrapではアフィニティー法によりエンドトキシンを除去します。試料からエンドトキシンを EndTrapに結合させるのに必要な時間は1分です。この最低限必要な時間は流速および試料量に関係しません。
    EndoTrapはすべての実験、試料において同一の条件で使うことができます。
  • タンパク質濃度とエンドトキシン含有量はエンドトキシンの除去率に関係しません。
    EndoTrapを用いると高濃度のタンパク質溶液からエンドトキシンを除去することができます。
    含まれるエンドトキシンの量が数オーダーに亘る範囲で異なっても、エンドトキシンの除去率は一定です。

タンパク質、プラスミドDNA溶液からのエンドトキシンの除去

  pl エンドトキシン
除去率
溶質
回収率
初期
エンドトキシン
[EU/ml]
タンパク質
DNA濃度
[mg/ml]
フェチュイン 4.7 97% 100% 1,100 2.4
BSA 5.8 99.8% 100% 1,000 1
炭酸脱水酵素 7.9 93% 99% 500 1
タンパク質治療薬A 8.5 73% 100% 43 1.4
タンパク質治療薬B 9.3 96% 98% 500 1
リゾチーム 9.4 99.9% 100% 1,000 1
ポリクローナル抗体   98.8% 100% 100,000 2
プラスミド(pET21a)   99.9% 94.4% 1,000 0.05