F-キット L-乳酸

食品及び一般分析用試薬キット

F-キット L-乳酸 製品情報

オーダーインフォメーション

カテゴリ 有機酸
製品番号 139 084 製品名 F-キット L-乳酸
包装単位 30回 希望価格 価格表ダウンロード
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UV テスト

発酵乳製品、フルーツ、野菜ジュース、肉製品、ビール、ワインなどの食品、化粧品(pH調整剤)、紙、ボール紙、医薬品(輸液、注入液など)、生体試料中(血液、血清など)のL-乳酸の測定。

分析物

L-乳酸は全生物の代謝の最終産物です。乳酸の立体特異的測定は発酵乳製品の製造で、微生物の活性を調べるために強い興味がもたれています。

市販の乳酸は立体異性体を1:1の比では含んでいません。遊離のL-乳酸は、酵素的測定では反応しないダイマーであるラクチルラクテートを形成する傾向があります。それ故この材料は標準液の製造には使用できません。

原理(1)


特異性

本法はL-乳酸に特異的です。

感度と測定限界

測定感度は試科量(v)が1.000mlの時の0.005吸光度に基づいています。これは(340nm)で測定した際の約0.15mg/l(試料溶液)のL-乳酸濃度に相当します。

0.3mg/lの測定限界は、最大試料量(v)が1.000mlの時の吸光度変化量0.010(340nm)に由来します。

直線性

測定の直線性は0.3μg L-乳酸/アッセイ(0.3mg L-乳酸/試料溶液:v=1.000ml)から35μg L-乳酸/アッセイ(0.35g L-乳酸/試料溶液:v=0.100ml)の間にあります。

正確性

一つの試料を二重測定した場合、0.005から0.010の吸光度の違いが起きます。
標準偏差値は測定範囲内で1~3%です。

細挽きポークソーセージの分析(3):

x=0.55g/100g r=0.05 g/100g S(r)=±0.02g/100g
R=0.073g/100g S(R)=±0.026g/100g

ヨーグルトの分析の分析(3):

r=0.05 g/100g R=0.07g/100g

粉ミルクの分析(3):

r=0.008g/100g R=0.015g/100g

卵粉の分析(3):

x=240mg/kg r=62.8mg/kg S(r)=±22.2mg/kg
R=89.1mg/kg S(R)=±31.5mg/kg

ワインの分析の分析(15.16):

r=0.02+0.07・Xi R=0.05+0.125・Xi
Xi=L-乳酸の濃度g/l

干渉物/誤差の原因

手の汗にはL-乳酸が含まれますので、ピペットの先に触れないよう気をつけてください。

キット内容

  1. グリシルグリシンバッファー.pH10.0 L-グルタミン酸
  2. 約210mg NAD
  3. 約1100U GPT
  4. 約3800U L-LDH
  5. 測定のコントロール用L-乳酸標準液
    (結果の計算には測定の必要はありません。)

試料調製の一般的情報

  • 透明で、無色の実際的に中性の液体試料を直接、あるいは希釈後液量1.000mlまで使用してください。
  • 濁った溶液はろ過してください。
  • 二酸化炭素を含む試料は脱気(ろ過などで)してください。
  • 酸性試料はNaOHやKOHでpHを8~10に調整してください。
  • 酸性で軽く色のついた試料はpHを8~10に調整し、約15分間インキュべートしてください。
  • 色の着いた試料は(もし必要ならpHを8~9に調整し)、特に溶液4(L-LDH)を加える前にクリープ反応があるようなら、試薬ブランクに対して測定してください。
  • 強く色のついた試料を希釈せず、多い液量で用いる場合は、ポリビニルポリピロリドン(PVPP)やポリアミドで処理してください。
  • 固形、半固形試料は砕くか、ホモジナイズし、水で抽出するか溶解してください。
  • 蛋白質を含む試料は過塩素酸、あるいはCarrez試薬で除蛋白してください。
  • 脂肪を含む試料は温水で抽出してください。

参考文献

⇒参考文献は
  F-キット D-乳酸/L-乳酸(製品番号1 112 821)
  をご覧下さい。