UV テスト
果物、野菜、蜂蜜、アイスクリーム、ワインなどの食品、化粧品、医薬品(輸液や注入液等)、紙、ボール紙、煙草、生体試料(血液、尿、精液など)中のD-グルコースとD-フルクトースの測定。
分析物
D-グルコース:F-キット D-グルコース(製品番号716251をご覧下さい。)遊離のD-フルクトースは多くは植物中に見られ、ジ、トリ、オリゴサッカライド(シュークロース、ラクチュロース、ラフィノース、オリゴ-β-フルクトサン)の重要な成分です。またポリサッカライド、イヌリンの成分でもあります。
原理(文献1)
特異性
本法はD-グルコースとD-フルクトースに特異的です。
感度と測定限界
測定感度は試科量(v)が2.000mlの時の0.005吸光度に基づいています。これは(340nm)で測定した際の約0.2mg/l(試科溶液)のD-グルコースあるいはD-フルクトース濃度に相当します。0.4mg/lの測定限界は、最大試料量(v)が2.000mlの時の吸光度変化量0.010(340nm)に由来します。
直線性
測定の直線性は1μgD-グルコース+D-フルクトース/アッセイ(0.4mg D-グルコース+D-フルクトース/l試料溶液:v=2.000ml)から100μg D-グルコース+D-フルクトース/アッセイ(1g D-グルコース+D-フルクトース/l試料溶液:v=0.100ml)の間にあります。
正確性
一つの試科を二重測定した場合、0.005から0.010の吸光度の違いが起きます。
標準偏差値は測走範囲内で約1~2%です。
フルーツジュースの分析(7):
D-グルコースr=0.42+0.027(C D-glucose in g/l)g/l
R=1.0+0.042(C D-glucose in g/l)g/l
D-フルクトースr=0.15+0.033(C D-fructose in g/l)g/l
R=1.05+0.045(C D-fructose in g/l)g/l
小児用ラスク(薄焼きパン)の測定(7)
D-グルコース
x=5.5g/100g r=0.238g/100g S(r)=±0.084g/100g
R=0.359g/100g S(R)=±0.127g/100g
D-フルクトース
x=7.0g/100g r=0.313g/100g S(r)=±0.111g/100g
R=0.511g/100g S(R)=±0.181g/100g
キット内容
- TEAバッファー. pH7.6.約64mg NADP.約160mgATP
- 約200 U HK.約100U G6P-DH
- 約490 U PGI
- 測定のコントロール用D-グルコース標準液(結果の計算測定の必要5.はありません。)
試料調製の一般的情報
- 透明で、無色の実際的に中性の液体試科を直接、あるいは希釈後液量2.000mlまで使用してください。
- 濁った溶液はろ過してください。
- 二酸化炭素を含む試料は脱気(ろ過などで)してください。
- 酸性試科はNaOHやKOHでpHを約8に調整してください。
- 酸性で軽く色のついた試料はpHを約8に調整し、約15分間インキュベートしてください。
- 色のついた試料は(もし必要ならpHを約8に調整して)、試料ブランクに対して測定してください。
- 強く色のついた試料を希釈せず、多い液量で用いる場合は、ポリビニルポリピロリドン(PVPP)やポリアミドで処理してください。
- 固形、半固形試科は砕くか、ホモジナイズし、水で抽出するか溶解してください。
- 蛋白質を含む試料はCarrez試薬で除蛋白してください。
- 脂肪を含む試料は温水で抽出してください。