エンドトキシン検出キット EndoLISA

ELISAの手法をベースにした新しいエンドトキシン測定法
ファージ由来捕獲分子とリコンビナントC因子を用いたマイクロプレート蛍光アッセイ

エンドトキシン検出キット EndoLISA

エンドトキシン検出キット EndoLISA

EndoLISA®は水溶液資料および生体液中のリポ多糖(LPS)の in vitro定量を目的とした研究用試薬です。


エンドトキシン検出キット EndoLISAの特長

  • 測定に必要な試薬を全て完備
  • 測定範囲:0.05~500 EU/ml
  • pH範囲 :4~9
  • サンプル希釈やMVDの考慮も不要
  • 測定フォーマットを柔軟に設定可能
    (8~192までの並行測定)

測定原理

  • エンドトキシン
    エンドトキシンは細菌の細胞壁成分でヒトの免疫系で認識され、重篤な生理反応を引き起こします。
    グラム陰性菌のエンドトキシンは主にリポ多糖(LPS)です。
    LPSは菌種間で構造が一定に保たれている領域(リピドA+コア多糖保存領域)と構造が多様な領域
    (O-抗原)で構成されます。
  • ファージ結合タンパク質
    バクテリオファージのある種のレセプタータンパク質は、糖鎖構造が一定に保たれているLPSのコア多糖に
    特異的に結合します。
    この様なタンパク質は溶液中のエンドトキシンを除去する事や、EndoLISAのようにプレート表面に
    LPSを固定する事に応用できます。
  • リムルス血液凝固カスケード
    カブトガニの血球であるアメボサイトでは、グラム陰性菌による感染を防ぐため凝固カスケード進化
    させてきました。
    このタンパク質分解カスケードの第一レセプターはC因子と呼ばれます。
    C因子は酵素前駆体(プロテアーゼの前駆体)でリピドAにより活性化されます。
    C因子が活性化すると反応する合成蛍光基質を用いることで固定されたLPSを検出する事ができます。
    なお、EndoLISAではカブトガニの血球由来ではないrFCを採用しています。
  • 干渉物質の除去
    従来のエンドトキシン測定法(LALアッセイ)も原理的には高い特異性と感度を持ちます。
    しかしながらホモジニアスな測定系であるため、試料中の干渉物によってしばしば測定が妨害されます。
    そのため、感度を犠牲にする事になりますが試料を希釈して測定しなければなりません。
    EndoLISAはLPSを固定して洗浄ステップがあり、干渉物質が取り除かれます。
    そのため多くの場合、希釈する必要がありません。

ユーザーガイド(EndoLISA® ビデオユーザーガイド by Youtube)

EndoLISA®とLALアッセイ法との高い相関性

  • 右図:LALアッセイに対するEndoLISA®アッセイの相関プロット

    大腸菌、サルモネラ菌、シュードモナス菌の各変異株も含む
    多様なLPSソースを用いてEndoLISA®とLAL市販試薬の検出
    値を比較しました。

    その相関係数は0.9078となり、EndoLISA®とLALアッセイ法の
    高い相関性が示されました。

優れたアッセイ性能

オーダーインフォメーション

商品番号 商品 キット構成 価格
609033 EndoLISA®
エンドライザ
96ウェルプレート×2枚
60ml エンドトキシンフリーウォーター×2本
2.5ml 6×結合バッファー×2本
エンドトキシンスタンダード×2本
70ml 洗浄バッファー×2本
2.5ml 酵素×1本
2.5ml 蛍光基質×1本
12ml アッセイバッファー×2本
カバーフォイル×2枚
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