変異解析手法をもちいた各種分析論文例

タイトル要約
レタスDieback Resistance遺伝子 Tvr1のアソシエーション・マッピングとマーカー遺伝子型による選択
Association mapping and marker-assisted selection of the lettuce dieback resistance gene Tvr1
I Simko, DA Pechenick, LK McHale, MJ Truco, OE Ochoa, RW Michelmore, BE Scheffler BMC Plant Biology 9 (2009)

背景:
レタス(Lactuca saliva L.)はトンブスウイルス科の2つのウィルスが土壌から伝染する株枯病に感染しやすい。ロメインレタスやサニーレタスでは株枯病が広まっているが、最近の玉レタス品種は耐性を示す。玉レタスの耐性はTvr1に依る。

Tvr1は長期耐性を与える一つの優性遺伝子である。この研究では耐性遺伝子のマッピング、塩基配列の多型とTvr1領域における連鎖不平衡の解析、マーカーによる選択の指標となる分子マーカーの特定を行った。

結果:
リンケージマッピングとアソシエーションマッピングにより染色体連鎖群2にあるTvr1耐性遺伝子を特定した。発現配列タグ(EST)である9つの分子マーカーは、耐性(Salinas and Salinas 88)と易感染性(Valmaine)の品種から交配した群でTvr1と強く関連した。これらのマーカーのシークエンスを68の品種で調べると、多型が高頻度(θ =6.7×10-3)で見られ、この領域では連鎖不平衡が広範に認められた。(r2=0.124 at 8cM)

しかしながら、連鎖不平衡の程度は実験群によって影響され、ロメイン型(r2=0.247)およびクリスプヘッド型(r2=0.345)のみを解析すると大きな値となった。

すべての園芸種のレタスからなる200のL. sativa群のアソシエーションマッピングからTvr1領域にある9つのマーカーのうちの1つ(Cntg10192)が的確に耐性と易感染性の表現型に一致した。マーカー-形質の関連を、栽培されている野生種のレタスLactuca serriolaの二つの群で確認した。Cntg10192マーカーにある3つの一塩基多型(SNPs)の組み合わせで4つのハプロタイプが特定できた。3つのハプロタイプは耐性に関わり、もう1つは常に易感染性と関連した。

まとめ:
高分解DNA融解法(HRM)によりCntg10192マーカーの4つすべてのハプロタイプを1回の分析で同定できた。HRMでのマーカー解析による株枯病耐性株の選択はレタス品種改良プログラムに不可欠である。

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