【タイトル要約】
肺での腺癌を伴う小細胞癌の上皮成長因子受容体遺伝子の変異状態と臨床病理的特徴
肺での腺癌を伴う小細胞癌の上皮成長因子受容体遺伝子の変異状態と臨床病理的特徴
Epidermal Growth Factor Receptor Mutation Status and clinicopathological features of combined small cell carcinoma with adenocarcinoma of the lung.
Tomoya Fukui, et al.
Cancer Sci 2007
Cancer Sci 2007
肺癌、特に腺癌(Ad)では上皮成長因子受容体遺伝子(EGFR)の体細胞突然変異がエキソン18~21に集中して見られるが、小細胞癌(SCLC)ではこれらの変異はほとんど報告されていない。混合小細胞癌はまれで、EGFR変異の状態と臨床病理的な特徴との関係はまだ解明されていない。
我々は、SCLCとAdを併発しSCLCを切除した64人の継続患者のうち6人の患者についてレトロスペクティブに検討した。それぞれの患者の臨床病理的特徴、特にAd成分の分布パターンとリンパ節転移について調べた。EGFR変異は高分解融解曲線解析法でスクリーニングした。
変異は顕微解剖で得たSCLCとAdの両者を試料としてシークエンシングで変異を確認した。
6人のうち5人でEGFR変異は検出されなかったが、1人の非喫煙女性でミスセンス変異を認めた。このケースではSCLCおよびAdの部分とも同じくエキソン21にL858R変異を示した。
我々はSCLCとAdに同じEGFR変異をもつAdを併発したSCLC患者を見つけた。
この新しい組織型の肺癌の臨床病理的な特徴に加えて、この症例はSCLCの生物学、自然経過、臨床対応のよりよい理解に有用な情報を与える。

