【タイトル要約】
進行非小細胞肺癌患者のゲフィチニブによる治療効果を推測するための高分解融解法による上皮成長因子受容体遺伝子変異の解析
進行非小細胞肺癌患者のゲフィチニブによる治療効果を推測するための高分解融解法による上皮成長因子受容体遺伝子変異の解析
Epidermal Growth Factor Receptor Mutation Detection Using High-Resolution Melting Analysis Predicts Outcomes in Patients with Advanced Non-Small Cell Lung cancer Treated with Gefitinib.
Toshimi Takano, et al.
Clin Cancer Res 2007, 13, 5385
Clin Cancer Res 2007, 13, 5385
【目的】
上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子の変異、特にエキソン19の欠失変異(DEL)とL858Rにより非小細胞肺癌患者のゲフィチニブ感受性が予測できる。
本報では高分解融解曲線解析(HRMA)でEGFR変異を検出する方法を検証するとともに、進行NSCLC患者のEGFR変異と治療効果の関連について評価した。
【方法】
患者212名のパラフィン包埋組織または細胞診スライド標本を試料とし、DELおよびL858Rの存在をHRMAで解析した。患者66名についてはダイレクトシークエンシングのデータと比較した。
【結果】
ホルマリン固定組織を用いたHRMAの感度は92%、特異性は100%であった。207検体を分析することができ、85の患者検体(41%)でDELあるいはL858Rを検出した。EGFR変異を持つ患者では顕著によい治療効果が見られた(奏効率:78%対8%、無増悪期間:中央値9.2ヶ月対1.6ヶ月、生存期間:21.7ヶ月対8.7ヶ月、p<0.001)。病状が不変であった34名の患者においてもEGFR変異を持つ患者の無増悪期間は顕著に長かった。DELを持つ患者(n=49)は、L858Rの患者(n=36)よりも良好な治療効果を示す傾向があり、奏効率はそれぞれ86%、67%(p=0.037)、無増悪期間の中央値はそれぞれ10.5ヶ月、7.4ヶ月(p=0.11)であった。
【結論】
HRMAはDELおよびL858Rを正確に検出する方法で、進行NSCLC患者のゲフィチニブによる治療効果を予測するのに有効である。

