Hi-Res Meltingに用いられる4種類のdsDNA結合色素を用いたマスターミックス5商品の比較
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【目的】
Hi-Res Melting™のアプリケーションを実施するのに市販のマスターミックスを使うことは便利で経済的な手段である。初めて市販されたHi-Res Meltingのためのマスターミックスは二本鎖DNA飽和結合色素LCGreen®Plusを含むLightScanner® マスターミックス(Idaho Technology, Inc)である。
最近、EvaGreen®(BiotiumおよびBioRad)、SYBR®GreenER™(Invitrogen)、LightCycler®480 ResoLight (Roche)も使われるようになった。本報では、これらのマスターミックスのHi-Res Meltingアプリケーションへの適用性を検討した。ヘテロ接合変異検出のためのラージアンプリコン遺伝子スキャニング、スモールアンプリコンジェノタイピング、LunaProbe™ジェノタイピングについて検討した。
【結果】
LIPCの302bpのフラグメントを使ってラージアンプリコン遺伝子スキャニングについて検討した。LCGreen PlusとResoLightマスターミックスでは正しく7つのジェノタイプを検出できたが、EvaGreenとSYBR GreenERマスターミックスでは、ホモ接合変異が誤って野生型と判定され、異なるヘテロ接合のジェノタイプが同一と判定されたため、5つの型に分類された。
OTCのA:T多型(隣接配列対称)についてLunaProbeジェノタイピングで検討したところ、SYBRGreenERを除いてすべてのマスターミックスで正しくジェノタイピングされた。ResoLightマスターミックスでは、正しくジェノタイピングをするのに十分なシグナルを得るために、プライマー量の非対称性を大きく(10:1、他のマスターミックスでは5:1)する必要があった。LCGreen Plusで最も強いプローブ:アンプリコンの融解シグナルが得られ、他は最小限度の強度であった。
CPS1のA:T多型についてスモールアンプリコンジェノタイピング法で検討したところ、ヘテロ接合はすべてのマスターミックスで検出できた。LCGreen PlusとEvaGreen(BioRad)のみ正しくホモ接合を検出した。
THO1のSTRをジェノタイピングした。STRに直ぐ隣接するプライマーを用いて得られるフラグメントは67-82bpの長さになる。16検体の8つのジェノタイプを正しく同定できたのはLCGreen Plusのみであった。
アレル存在比の異なる試料(C:T置換)を調製して、LunaProbeジェノタイピングによりどの程度の量を検出するか検討した。SYBR GreenER、EvaGreen(Biotium)、ResoLightではプローブとマッチするアレルの存在比が25%までであったが、EvaGreen(BioRad)では10%、LCGreen Plusは5%まで検出した。

