エンドトキシン除去用クロマトグラフィー・カラム充填樹脂 EndoTrap® HD

エンドトキシン除去用(バイオ製造工程用)のクロマトグラフィー・カラム充填樹脂

EndoTrap® HD優れた圧力/流量特性を持つ親水性寸法安定性の親和性マトリックスに基づいています。
EndoTrap®HDへのタンパク質の非特異吸着は極めて低く、典型的には98%を超える質量収率を得ることができます。
EndoTrap®HDシステムは、エンドトキシン除去率の低下なしに10回までの再使用が可能です。

EndoTrap®は、限外濾過、イオン交換クロマト、あるいは、二相抽出のようなLPS除去の従来法にあった共通の限界を取り去ります。

EndoTrap®HDはバイオ製造および大規模工程用として開発されました。

EndoTrap®blueとEndoTrap®redは研究用の製品です。

エンドトキシン除去用クロマトグラフィー・カラム充填樹脂 EndoTrap HD

エンドトキシン除去用
クロマトグラフィー・カラム充填樹脂

  • 複雑な混合物からでも特異的にLPSを捕獲します。
  • 広範囲の等電点(pI)のタンパク質に適用できます。
  • 広範囲のpHおよびバッファで使用できます。
  • 広く使用されているバッファ添加物や高い塩濃度でも使用できます。
  • EndoTrap®HDは、バイオ製造工程用途に特に最適化されています。
  • バイオ製造工程の初期ステップでも仕上げステップでも使用できます。
  • 堅牢で化学的に確立されたマトリックス
  • 高いLPS吸着容量
  • 優れたクロマトグラフィー特性
  • リガンドの漏れは低レベル
  • 再生再利用ができます。
  • リガンドの漏出を検出する「Leakage ELISA」が利用でき、製造工程の品質管理にも対応できます。
  • ご請求に応じて「Regulatory Support File(RSF)」が提供できます。

EndoTrap®HD製品

品番 製品名 包装
800034 EndoTrap®HD 10 10 ml スラリー
800035 EndoTrap®HD 50 50 ml スラリー
800036 EndoTrap®HD 250 250 ml スラリー
800037 EndoTrap®HD bulk >1litres
800033 EndoTrap®Leakage ELISA 12×8 ウェル・ストリップ、POD結合抗体×1バイアル
標品×1 バイアル、ABTS基質(20 ml)×1バイアル

EndoTrap®HDの特長

EndoTrap®HDは、バイオ製造工程に特に最適化されています。
バイオ製造工程の初段にも後段にも使用可能です。

  • 効果的
    特異性の高いEndoTrapリガンドが、迅速で広範囲のタイプのエンドトキシン類の除去を保証します。
  • 最良のタンパク回収率
    EndoTrapリガンドとビーズ・マトリックスが共有結合で固定されており、試料損失を最小化できます。
  • 信頼性
    広い範囲のpH、イオン強度および温度でこれら条件に影響されずにエンドトキシン除去します。
  • 再生可能
    EndoTrapシステムは再生再使用可能です。
  • 個別処理
    経済的なバッチ処理手順:必要なときだけEndoTrap HD樹脂をセットすることができます。

EndoTrap®HDの仕様

LPS結合リガンド EndoTrap®HDリガンド
解離定数(結合力指標) KD=5×10-8M
等電点(タンパク質リガンドのpI) 8.52
ビーズ・マトリックス 親水性架橋メタクリル・ポリマー樹脂
粒径分布範囲 40~90μm
排除限界 5000kDa(球状タンパク質)
1000kDa(PEG:ポリエチレングリコール)
平均孔径 1000 A
EndoTrap®HD 結合容量 >5×106EU/ml樹脂
使用時の pH 範囲 pH5~10
使用時の流速 最大800~1000cm/h
使用時の圧力 3barまでで使用することを推奨します。
(カラムの最大圧力降下は7barです。)
温度安定性 4 ~ 35 ℃
出荷条件 室温
保存寿命 12ヶ月間(未開封品を2~8℃で保存した場合)
平衡化バッファ
(Equilibration buffer)
pH 5~10
イオン強度 50~1000mM NaCl
カルシウム濃度 0.1 ~ 10 mM Ca2+
適合添加物 up to 10 mM DTT(Dithiothreitol)
0.005% Tween20
max. 0.005% NaDOC
max. 0.5 M GdnHCl
10% DMSO
20% Isopropanol
20% Methanol
20% Ethanol
10% Glycerol
0.5M Urea
300mM Imidazol
妨害物質 >10mM NaOH
SDS
Citrate
ETDA, and other Calcium chelators
Ammoniumsulphate
EndoTrap®HDに
適用できるサンプル
複雑な生物学的溶液であっても、精製された成分であっても
EndoTrap HD処理の対象にできます。
サンプル物質 タンパク質
ペプチド
抗体
プラスミドDNA
サンプル濃度 1~20mg/ml
いろいろなLPS源に
対してEndoTrap®HD
の有効性が確認
されています
Escherichia coli K12, R1, R2, R3, R4
Salmonella enterica
Citrobacter freundii
Citrobacter amalonaticus
Citrobacter koseri
Pseudomonas aeruginosa
Pseudomonas stutzeri
Enterobacter aerogenes
Enterobacter asburiae
Enterobacter cloacae
Aeromonas hydrophila

EndoTrap®HD の応用

いろいろなバッファ

バッファ エンドトキシン除去効率[%] BSA 回収率[%]
20 mM Acetate, pH 5.0 99.98 98.94
20 mM MES, pH 6.0 99.96 97.55
20 mM MOPS, pH 7.0 99.93 99.10
20 mM HEPES, pH 7.4 99.93 96.49
20 mM TRIS, pH 8.0 99.93 96.45
20 mM Borate, pH 9.0 99.95 97.94
20 mM Borate, pH 10 99.99 98.16

バッファ系からのエンドトキシン除去

いろいろなバッファ系からのエンドトキシン除去:カラムモード(1ml column;flow rate:1ml/min)
微量のエンドトキシン(20 mg/ml, 600 EU/ml) が添加された10ml の BSAが、
pHの異なるいろいろなバッファ中でインキュベーションされました。
すべてのバッファには150mM NaClと0.1mM CaCl2が含まれています。

いろいろな塩濃度でのエンドトキシン除去

いろいろな塩濃度でのエンドトキシン除去:カラムモード(1ml column;flow rate:1ml/min)
微量のエンドトキシン(20mg/ml, 600 EU/ml) が添加された10mlのBSAが、
いろいろな塩濃度のHEPESバッファ(20mM HEPES, pH7.4; 0.1mM CaCl2)中でインキュベーションされました。

イオン強度 エンドトキシン除去効率[%]
20 mM Hepes, pH 7.4, 0.1 mM CaCl2 84.10
20 mM Hepes, pH 7.4, 0.1 mM CaCl2, 50 mM NaCl 99.83
20 mM Hepes, pH 7.4, 0.1 mM CaCl2, 150 mM NaCl 99.98
20 mM Hepes, pH 7.4, 0.1 mM CaCl2, 300 mM NaCl 99.97
20 mM Hepes, pH 7.4, 0.1 mM CaCl2, 600 mM NaCl 99.96
20 mM Hepes, pH 7.4, 0.1 mM CaCl2, 1 M NaCl 99.87

いろいろなサンプルからのエンドトキシン除去

いろいろなサンプルからのエンドトキシン除去(1):カラムモード(10ml column; flow rate: 3ml/min)
エンドトキシンが添加されたサンプルは、HEPESバッファ(20 mM HEPES, pH7.4; 150mM NaCl, 0.1mM CaCl2)中で
エンドトキシン除去処理されました。

サンプル 等電点
(pI)
サンプル
容量[ml]
サンプル
濃度[mg/ml]
処理前EU
[EU/ml]
処理後EU
[EU/ml]
LPS除去
効率[%]
サンプル
回収率[%]
リガンド漏出
[ng/ml]
BSA 4.7 100 10 4984 0.3821 >99.99 106 3.22
IgG 8.3-8.9 100 10 20387 0.108 >99.99 95 1.13
Lysozyme 10.7 100 10 11359 0.21 >99.99 101 11.6

再使用性の評価

再使用性の評価:106EUのエンドトキシンを添加された100mlのBSA溶液(10mg/ml)からの
EndoTrap HD(10ml カラム)によるエンドトキシン除去が測定されました。
各々の除去ステップの後にEndoTrap HD 樹脂は再生化バッファで再生され、
HEPESバッファ(20mM HEPES, pH7.4; 150mM NaCl, 0.1mM CaCl2)で平衡化された後に、
次のサイクルが開始されました。

サイクル エンドトキシン除去効率 [%] エンドトキシン除去効率 [log]
0 99.9996 5
1 99.9994 5
2 99.9999 6
3 99.9990 5
4 99.9994 5
5 99.9991 5
6 99.9998 5
7 99.9990 5
8 99.9995 5
9 99.9984 4
10 99.9990 5