低エンドトキシン タンパク質 EndoGrade® Ovalbumin

Ultra High-Quality EndGrade® Ovalbumin エンドグレード 超高品質-オボアルブミン(研究用試薬)

EndoGrade Ovalbuminは、EndoTrap漏出管理用ELISAアッセイキットです。

はじめに

オボアルブミンは卵白に多く含まれる糖タンパク質です。
鶏卵はアレルギーを起こしやすい食品の一つであり、卵白中のアボアルブミンとオボムコイドがアレルゲンです。

オボアルブミンは動物モデルを使った実験で抗原性についてよく検討されているタンパク質の一つです。[1]
またオボアルブミンは気道過敏症(AHR)のモデル実験系でアレルゲンとして使われています。[2]

LPS(リポ多糖)は潜在的かつ多面的な炎症惹起物質です。
そのため静脈内注射で許容されるLPS量は5EU/kg(体重)以下と定められています。

市販されているオボアルブミンには炎症の初期段階を評価するIn Vitroアッセイ系で
内皮細胞を活性化し得る量のLPSが含まれていることがあります。
そのため、タンパク質の生体に対する抗原性の影響が正確に反映せず、誤った実験結果を導くことがあります。

タンパク質精製の工程が進むにつれ、タンパク質からエンドトキシンを除去することは難しい作業になってきます。
市販されている多くの商品ではエンドトキシンを十分取り除くことができないか、
時間のかかるインキュベーションが必要です。
動物実験に必要とする量のオボアルブミンからエンドトキシンを取り除くことは困難であるようです。[2]

SDS による沈殿やフェノールを用いた抽出では効率が悪いだけでなく抗原が不溶化します。[2]

オボアルブミンからエンドトキシンを除去することは大変な作業になります。
Hyglos社は In Vivo (注射、エアゾール投与)および In Vitro (細胞増殖)アッセイの使用に耐え得る
超高品質のエンドグレード-オボアルブミン(エンドトキシン濃度 1 EU/mg 未満)を提供します。

エンドグレード-オボアルブミン

由来 鶏卵(卵白)
類語 Plakalbumin, Allergen Gal d 2, Gal d II
調製法 イオン交換クロマトグラフィー法
純度(SDS-Page) >98%
エンドトキシン濃度 <1 EU/mg [1 mg/ml]
分子量 ~45 kDa
吸光係数 0.7 ml mg-1cm-1
溶解度(最大) 15 mg/ml
CAS 番号 9006-59-1
形状 凍結乾燥品(塩を含まない)
保存 2-8℃で保存、凍結させないこと
保存期間 溶解後: 1ヶ月
溶解前: ラベルに表記の期限まで有効

オボアルブミンは抗原として用いる合成ペプチドのコンジュゲート作成のためのキャリアータンパク質としても使われます。20Lys、10Tyr、6Cys、14Asp、33Gluのアミノ酸はペプチドを結合するのに適しています。[3]

参照文献[1]~[3]

  1. Pilegaard, et al. An oral Brown Norway rat model for food allergy: comparison of age, sex, dosing volume, and allergen preparation. Toxicology 196 (2004): 247-257
  2. Watanabe et al. Endotoxin contamination of ovalbumin suppresses murine immunologic responses and development of airway hyper-resctivity. J Biol Chem. 278 (2003) 42361-8
  3. Antibodies: A Lab Manual, Harlow, E. and Lane, D., Cold Spring Harbor Laboratory Press (Cold Spring Harbor, NY: 1988), p.77.

使用上の注意

  • 本品は研究用試薬です。
    研究以外の用途には使用しないでください。
  • 容器、ピペットチップ等はエンドトキシンで汚染されていないものを使用してください。
    ガラス容器は加熱することによりエンドトキシンを除くことができます。
    (200℃で4時間、または250℃で1時間)
  • オボアルブミンを溶解する緩衝液はエンドトキシンを含まない塩、エンドトキシンを含まない
    純水を用いて調製してください。
  • ピペットを用いて溶解液を加えるときは、エンドトキシンで汚染されていないチップを用いてください。
    このとき試薬ビンのキャップ内側を触らないようにしてください。

溶解

研究に使用する目的(注射、エアゾール投与、細胞増殖アッセイなど)に合わせて、
適切な緩衝液で凍結乾燥オボアルブミンを溶解します。
加える緩衝液の量と溶解後のオボアルブミン濃度を下記に示します。

エンドグレード-オボアルブミン 緩衝液 溶解後の濃度
2.5mg 2.5ml 50μg/50μl
2.5mg 5ml 50μg/100μl
2.5mg 10ml 25μg/100μl
25mg 2.5ml 1%溶液
25mg 5ml 0.5%溶液
1g 100ml 1%溶液

β-Customer Feedback (発売前βサンプル評価ユーザーから)

サンプル評価

「私たちが Hyglos ovalbumin と一晩インキュベーションした後でも、樹状細胞(DC:Dendritic Cells)の
IL-12誘導は全く観察されませんでした。(他の OVA 調製品とは全く対照的な結果です)
このようなDCと一緒にOVA-T細胞レセプター遺伝子組換T細胞(OVA-T-cell-receptor transgenic T-cells)を培養し、
T細胞を増殖させると、目的とした抗原の処理(processing)と提示(presentation)を示しました。
ずばり、私たちの実験には完璧でした。」 Volz, Tubingen

オーダーインフォメーション

321000 エンドグレード-オボアルブミン
(用途)評価テスト、in-vivo アプリケーション(注射など)
凍結乾燥品 10 mg
(4×2.5mg)
321001 エンドグレード-オボアルブミン
(用途) in-vivo アプリケーション(エアゾール投与など)
in-vitro アプリケーション(増殖アッセイなど)
凍結乾燥品 100 mg
(4×25mg)
321002 エンドグレード-オボアルブミン
(用途)in-vivo アプリケーション(エアゾール投与など)
in-vitro アプリケーション(増殖アッセイなど)
凍結乾燥品 1000 mg
(4×250mg)
321003 エンドグレード-オボアルブミン(バルク) 凍結乾燥品または溶液
>1g

Hyglos社のエンドトキシン除去キットEndoTrapを用いるとタンパク質、DNA溶液から
エンドトキシンを効率よく除去することができます。
また、他の低エンドトキシン-タンパク質の調製を受託します。
お気軽にご相談ください。